ケーキと家

仕事が一段落したら、塩ケーキを作ってみたい。と、かねがね思っていた。今度の震災と原発事故の影響で、図らずも時間ができたので、念願のケーキ作りにトライ。洋菓子はケーキ屋さんで買った方がおいしくて材料費や道具を揃えることを考えるとコストも安いと、今までほとんど手をつけなかった洋菓子作りであったが、まずは基本のパンケーキ作り。

オーブンレンジについてきたレシピの通りに作ると、驚くほど簡単にできる。材料を混ぜて、型に入れて、後は時間と温度を設定しておけば焼きあがる。なんだー。調子に乗って、プロボノで参加した校正作業時に持参するとみんなが褒めてくれる。気を使っていただいて恐縮。お菓子作りの醍醐味はこれか。

いよいよ、ケークサレ(塩ケーキ)作りに挑戦。1年前から切り取っておいた新聞にあったレシピにそって作る。キャベツとウインナーとたまねぎを入れて焼いてみた。焼きたては確かにおいしい。外側がサクサクしている蒸しパンみたいだ。反省点は胡椒をきかせ過ぎたこと。強力粉をブレンドせずに薄力粉だけで焼いたため、翌日はパサパサしてしまった。今度はベーコンとマッシュルームとブロッコリーでトライしてみる。

今の家に越して10年が過ぎた。家人が各々好きなところにモノを置くので大変なことになっている。
『40代からの住まいリセット術』

40代からの住まいリセット術―人生が変わる家、3つの法則 (生活人新書 329)

40代からの住まいリセット術―人生が変わる家、3つの法則 (生活人新書 329)

(水越美恵子著・NHK生活人新書)を読むと、住まいの悩みを解決する道筋がはっきりして、家の配置換えに俄然やる気が出てくる。
部屋ごとの機能を見直し、動線を考え、視点が集まる場所を意識して家具やオブジェを置くことがポイントだ。

まずは、洗面所の機能を整え、余震で落下するのが怖くてダンボールに詰めっ放しにしていた本を落下防止の欄をつけた書棚に戻し、使っていなかった食卓を粗大ゴミに出した。けど、道のりはまだまだ遠い。来月までには、仕事部屋の機能をアップしたい。

今までは、資料を読み込んだり、まとめて原稿を書くために、愛用していた喫茶店を利用していたが、震災で臨時休業。ほとほと困った。
仕事部屋があるのに、仕事ができない部屋になってしまっていたからだ。
その喫茶店、決して広くなく、いつもほぼ満席で話し声が飛び交う。BGMはさりげなく椅子やテーブルは手作りで、硬いのにすわり心地がいい。私にとっては追い詰められたときに奇跡を起こす喫茶店だった。

その喫茶店、今月から営業開始。『40代からの住まいリセット術』もそこであっという間に読めてしまった。