幸せな池袋演芸場

 今月の池袋演芸場の上席の番組を見たら、柳家喬太郎三遊亭白鳥柳家喜多八、漫才のロケット団の名前がありました。日によって出演者が変わることもあるらしいのですが、落語鑑賞暦が浅い私でも知る名前のラインナップに、これは行ってみたい!と、上京しました。
 昼で用を済ませ、1時からの喬太郎の出演に間に合うように池袋演芸場に飛び込みました。もしかして、「満員御礼」で入れないのかも、と心配したのですが、前座の出演時間だったためか、まだ半分ほどの入り。スーツを着た勤め人の姿もちらほら。「仕事の合間にちょっと寄席でも」ということですか。いいですね(あたしもだけど)。
 初めて入った池袋演芸場。客席と舞台が近くてびっくり。こんな近くで見ていいんですかー! 来月のホール落語のチケットも購入し、生で落語を聴くことが、とりあえず来年も生きていこうと思わせた喬太郎の高座をこんなに近くで見ることができるのかー!。ドキドキ。
 喬太郎の演目は「時そば」でしたー(高校時代落研でやったよー)。まずい蕎麦屋の屋号がなんと「キッチン稲葉」!。破壊的にまずいがそのそば屋の勘定ごまかすために必死にほめどころを探す男がまあとにかくおかしかったです。
 そのあと、ロビーの自販機で飲み物を買おうとしたら、喫煙コーナーにいたロケット団、くらもっちゃんと遭遇。おお。
 白鳥のジャージのような着物と、ほんとうにけだるそうに高座に出てくる喜多八も見ることができて満足です。
 古今亭菊丸の「片棒」も面白かったですね。前日、NHKの「笑いが一番」で古今亭菊乃丞の「片棒」を見たばかりで、また違う面白さを味わえました。からくり人形と笛や太鼓のくだりでかばかしさが炸裂するこの噺。好きですねー。
 時間の関係でトリまで見られなかったのですが、その後立ち食いそばの店に飛び込んだのでした。単純だあ。