悶絶・・・

 家族旅行に行ってまいりました。

 温泉でぽっかぽかに体があったまった後のおいしいビールとあんこう鍋の食事で、満腹になりながら、トランプゲームして過ごすゆったりとした夕べ。

 しかし、就寝直前にかすかな胃の痛みを感じてから、事態は急転してしまったのです。
 胃の活動が止まってしまったようで、後はトイレに何往復したか数えられないほどでした。生牡蠣に当たってしまったのかもしれません。

 先に家族は寝入ってしまって、こちらの様子には気づかない様子。

 真夜中になって、やっと夫がむっくり起きました。

 私はトイレに行く体力もなくなり、胃液しか出ないのに吐き気だけは止まらなかったので、
  「フロントに電話して、洗面器を借りてきて・・・」
 と、弱弱しい声で頼みました。
  夫は「こんな夜中に、洗面器かよ」と、言い捨て、「大丈夫」という声かけも無いまま、そのまま再び寝てしまったのです。
 バナナが食べたいと言ったわけじゃないのに・・・。

 
 大食の後の七転八倒正岡子規の逸話を思い出し、修善寺の大患漱石が頭に浮かびました(大げさですね)。

 そのように、一人苦しみ、朝を迎えました。

 夫は多分寝ぼけていたのだと思います。
 
 朝には、朝食バイキングから果物をもってきてくれたりと、いつもの、気遣いしてくれる夫に戻っていました。

 結局、体調が優れないメンバーが他にもいたので、観光は取りやめて、そのまま家に帰りました。何しに行ったんだ。


 体調は翌日には戻ったのですが・・・。
 実家の家族と出かけると8割の高い確率で、旅先で体を壊していることに気づきました。
 決して、乗り気ではないのに出かけているわけではないのです。むしろ行く時には鼻歌なんか歌っている。
 
 不思議です。