おばさま達との午後

ブリティッシュin福島

 連日、パソコンに向かっている日々が続く。夏休みである息子と過ごす毎日でかなり煮詰まり気味。
 気分転換に、地域の公民館で主催したツアーに参加する。
 申し込んだのはひと月以上前だったのだが、当日がこんなに切迫したスケジュールを送っているとは予想できていなかった。それでも休んでしまうのは悔しいので、予定通り敢行する。
 
 行く先は、神田外語学院が経営しているブリティッシュヒルズ。
 館内はスタッフも英語圏の出身者が多く英語で話すのが前提の場所だ。

 でも、ツアーのおばさまたちは、のーぷろぶれむ。「やーだー英語なんて話せないわよー」の一言で、すべて日本語でやり過ごせる。

 私たちツアー客のために、日本人のスタッフの方が1時間ほど講義をしてくださった。テーマは「国際文化交流」。
だったはずだが、そのスタッフの「私はバブル期にOLになって、留学から海外生活が長くなりそしてここに至る」というの身の上話で終える。それでも、その人の海外を転々としたすごろくのような人生、ODA事業のために南の島へ大手ゼネコンに雇われて赴任したら、一時間で5分しか実動していなかった話、などかなり興味深かった。 

 敷地内はイギリスから移築した古いものは12世紀の建物が並ぶ、福島県内とは思えない空間。しかし、おばさまたちが集い笑うと一瞬にして通販番組の公開収録のスタジオのようになってしまうのだった。

 「おばさま」と、さっきから書いているが、自分も混ざれるかなーと思う年齢なので、参加をしました。
 フリーランスになってから、一人で仕事をすることが多く、どうしても人恋しさが募るので、近所の人たちと会う機会があればいいなーと思ったからでした。
 ちゃんとしっかり往復のバスの中で、おしゃべりをし、飴をいただきながら、束の間の気分転換をしたのでした(おばさんは、必ず飴を持ち歩いている法則)。