餅は餅屋ということで

 連日ものすごく暑い。今年は梅雨明けが遅れたので、冷夏かと思ったが、ちゃんと暑さも元を取るようである。
 このごろは仕事部屋は冷房が効かないので、朝か夜だけ使い、日中は冷房のある部屋にノートパソコンを持って移動している。
 昨日の朝だった。寝不足気味で、朝からぐんぐん上がる気温に耐え切れず、エアコンのスイッチを入れたが、反応がない。同時にテレビも映らなくなってしまった。家の中のスイッチをいろいろと試すと、電源が入るコンセントと入らないコンセントがある。パソコンは使えるけれど、携帯電話の充電器には電気が来ていない。冷蔵庫の電源は落ちていないけれど、洗濯機の電源は入らないというぐあいにまばらなので停電ではないらしい。
息子は「ちゃんと、電気代払ってんの?」と本気で心配をする。
 しかたない。タオルに保冷剤をはさみ、首に巻きつけて暑さをしのぐ。窓を開けると隣の家のエアコンの室外機の音が聞こえてきてうらめしい。
 家の約半分の電気が使えなくても生活はできるのだが、エアコンだとか、全自動のお風呂のスイッチだとか、ウオッシュレットだとか、ちょうどここ20年で私の生活に足された物が丸々使えない状態なのもなんだかおかしかった。
 夫は建築業界にいるので、家のブレーカーが落ちていないのを確認すると、つてを頼って電気関係に詳しい人に聞いてくれたり、直るよう配線を見て試してみたりしたが埒があかなかった。もし家の中の配電の線が切れていたらたまらない。壁を壊しての工事になったら、復旧まで何日かかるのだろう。ビジネスホテルにでも避難したほうが良いのかと、最悪の場合に備えていろいろと考える。とにかく真冬じゃなくてよかった。
 最後には藁をもつかむ気持ちでハウスメーカーのお客様相談室に電話をする。ブレーカーが落ちていないことから判断され、間もなくやってきたのは東北電力の人。
電柱から我が家に配電されている電線の根元のヒューズ二つの内一つがこの暑さのために負荷がかかってしまい、飛んだのが原因だった・・・・・・。「近所でも今朝同じ症状のところがあって直したんだよねー。朝、電気が切れたときに呼んでくれれば一緒に直したのに」とのこと。ものの10分で元に戻りました。さすが。
 
教訓:電気のことは電力会社に相談しよう。