2月とは思えぬ陽気

 暖かいですね。先ほどまで子どもの用事で出かけていたのだが、桜が咲きそうな陽気。地元の農家の人は冷夏で米が大凶作だった、1993年の冬の暖冬に似ていると言っている。

 先週末は上京して、スカイラインGTRオーナーズクラブの会合に参加させてもらった。
 イベントの目玉は親子揃ってスカイラインGTRのレーサーである、砂子義一、智彦親子の対談と、スカイラインGTRの開発主管だった伊藤修令氏、渡邉衡三氏のお話。

 伊藤修令氏は、桜井真一郎氏に鍛えられた思い出を語られていた。製図用の文字の書き方から指導され、なかなか設計図を描かせてもらえなかったとのこと。昭和40年代初めのころ?はじっくり人を育てる時間があったのだなあ。当時はそれがあたりまえだったのだろう。昭和37年のクレイジーキャッツの映画でも「今はスピード時代だからネ」というセリフがある。いつでも感覚は「今は大変な時代」なのかも。

 砂子義一氏は、話し方から全てが面白く魅力的だ。現在74歳。毎日が楽しそうで、とてもお元気そうだ。1961年にヤマハのレーサーとしてアメリカグランプリにに出場するときに、初めて味わったコーラとマクドナルドとケンタッキーのおいしさは衝撃的だったと言う。今もビッグマックやコーラは大好きで、パーティの間もずっとコーラを飲んでいた。
智彦氏:「その時、なんで『これを日本に持ってこよう』と思わなかったの?そうすれば今頃大金持ちだったのに」
義一氏:「俺は凡才だったからね、おいしーなーで、おわちゃった」

 1964年に海外旅行が自由化される前の、一足早い義一氏の海外体験。庶民の視点を持っていたゆえに、新鮮で面白い。