狭い行動範囲

 家で仕事をするようになってから、すっかり日常生活のエリアが狭くなっている。本だってネットで買えるし、食料品や日用品も生協の宅配を主に利用しているから尚更。寒さにかまけてじいっとしている生活を続けていたら、案の定体重が増えていた。慌てて昨日は久しぶりにフィットネスに。相変わらず私以外誰もいない所だ。
 
 今日は近所の郵便局、99円ショップ、書店めぐり。99円ショップから出て自転車に乗ったら、小型犬が私に向って吠えながら近づこうとしている。リードを引っ張られた飼い主のおばあ様が「だいじょうぶ、ただのおばさんだから吠えなくても」と犬ちゃんをなだめていた。・・・同性の年配の方からもめでたく「おばさん」と認識されました。

 書店で新潮45を購入。
 
このところ我も不二家にならぬ様、慌てて公表する企業が増えている(気がする)。雪印乳業の食中毒事件があってから、商品回収の社告は毎日のようにあり、別段珍しくもなかったのだが、このところその手の情報がニュースとしての扱いが大きくなっている。だから余計目立つのか。
不思議なのは、12年前に不二家の商品で食中毒があった際に、なぜ保健所が公表しなかったのだろうかということ。被害者数などが基準を下回っていたから?(不二家の肩を持つわけではないが)、保健所の指導通りその商品の回収をしたことで収めたつもりだったのだろう。12年前には自ら公表するべきという世評はなかったことだし。その時の事故を検証して活かさなかった、または風化させた不二家はただ、だらしのない会社だと思う。工場などの現場のコストダウンという意識と、品質はどの企業でもせめぎ合いがあると思う。その一線をずるずると越えていったのですね。
地元のスーパーでも右ならえで不二家の商品はチョコレートもクッキーも外されている。ならばスーパーでも賞味期限を越えた商品は絶対置かないように注意されたし。

そういえば、県内の魚屋で、かまぼこなどの加工食品の賞味期限を書き換えて販売したことで摘発されたとの記事があった。たぶん売り上げも良くなかったのだろう。いろいろと悪循環してそうな店だ。この魚屋と不二家の発想の根っこは似ていてわかりやすい。

さて、あるある大辞典の捏造が報じられていて、スポンサーの花王はこの件を受けて、番組提供を取りやめると発表した。
ということは、それまでの「あるある大辞典」の内容は花王の社内ではクリアしていたとのことか?あんなに少ない実験対象人数で効果がありました!というのは、正しい情報だったと見なしていたのだろうか?製作内容まで感知しないという方針だったのか。スポンサーであったのは健康について正しい情報を提供することよりもバラエティ番組としての「あるある」の視聴者層と、花王の健康志向商品の購買層が似ていて購買者を誘導したかっただけなのではないか。今回はいくらなんでも花王の社名に傷がつくと判断したから降りただけと見えてしてしまうのはうがち過ぎか。