それでもジダンよりはましだと思える日

 今夜開催する講座の講師の仕事が心配で夢にまで見た。参加者が続々と会場に詰めかけ、プレッシャー高まるところで目が覚めた。ワールドカップ勝戦の最中だった。

 ジダンの頭突きにはびっくりした。自身のサッカー現役最後の試合でレッドカード一発退場とは・・悔しさと、悲しさと怒りで一杯なのではないか。しかも世界中が見ている中での自業自得とも言える行動である。

 昼間、私は仕事で失敗をし、加えて夕方に見た夢とは反対に講座に人が集まらないという現実の悪夢を見た。周りの景色がよく見えなくなるくらい落ち込んでしまったが、携帯電話のディスプレイに流れるニュースのジダンの文字を見て「この人よりはましなのかも」と自分をなぐさめる。

 結果的には、講座は形になる人数が集まり、少ないならではの双方向的なやりとりのできる講義内容で充実した仕事が出来た。
 ジダンはワールドカップ今大会のMVPに選ばれ、母国や日本の論調も同情的で名誉も回復しつつある。

 テレビ朝日ではワールドカップの総集編の特番(川平慈平は我が家では「ゆきお」でしかない)。中田がブラジル戦を振り返って、「あと3点、5点取れるわけないのに、一生懸命走っている自分をこっけいだなあと思いながらも、走るのを止めたら意味すらなくなってしまうから走り続けるしかなかった」と語っていた。

 結果が伴わないのにひたすら走っている(他の人から見たら亀の歩みかもしれないが)自分の仕事ぶりと重ね合わせてしまった。