あじさい→六本木ヒルズ

 都内で打ち合わせがあり、一緒に新しい仕事をしている人と白山神社で待ち合わせをする。その人が今、「あじさい祭り」中で見ごろなので、気を利かせて場所を指定してくれたのだ。人の流れがありすぐに待ち合わせ場所が分かった。

 打ち合わせの後、六本木ヒルズへ。

 向ったのは「六本木ヒルズ図書館」。佐野眞一の『だれが本を殺すのか』の文庫版(新潮文庫)下巻に「天空の図書館」とて紹介されている有料図書館だ。
 月会費を払うメンバーしか入れないと思っていたが、先日ビジターでも2000円払えば入れると分かったので、一度は行ってみたいと思っていた。

 蔵書が多く、密度の高い空間の本好きのための大人の図書館をイメージしていたのだが、入ってみるとゆったりとした「一休み」を目的としたスペースだと思った。本を読んでいる人より、会員制のスペースでパソコンで仕事をしたり、お茶を飲んでいる人々が目立つ。

 本はビジネス本や便覧や白書類がゆるーく並べられ、仕事のアイデアに役立つことを目的に集められている風であるが、いわゆる本好きのための品揃えでもない。

 会社に戻りたくないビジネスマンが仕事だけは進めたいと思うときにピッタリな場所だ。

 個室利用をのぞまなければ、月9450円で会員になれる。私も交通費がかからないところに住んでいたら(地方在住なので)、仕事用スペースとして確保しておきたいと思った。