運動会で胸が詰まるもの

 日曜日は晴天になり、息子の学校の運動会が開催される。
うちの子の場合、運動会はいつも参加賞(たまに障害物競走系で入賞)コースなので、 かえって、ゆったりと観戦できる。

 しかしながら、リレーに出る選手の親はさぞかしドキドキして、楽しみなのではないだろうか。学年代表に選ばれて、勝ち負けを掛けて体中に力をみなぎらせて走る様子をみているだけで他人でもジーンとしてしまうのに。かっこイイなあ。リレー選手。

 そして、もう一つ私が見るだけでジーンとしてしまうもの。それは鼓笛隊。つたない音の集団なのだが、見ているとヤバイ。入場してくるだけでなぜかふるふると気持ちがざわめく。極めつけは鼓笛隊の先頭者の姿。指揮者の役目をする児童は見栄えが良い、スラットした女子が選ばれるようだ。その女子の大きいバトン(?)を上下に振っているのを見ていると、遠い昔にその素敵な姿と落ち着いた人格者的性格の子を羨望のまなざしで見ていた当時の自分に戻ってしまう。持たざるものだった幼い時の心を思い出すのか、鼻の奥がツーンとする。なんせ、私はその他大勢の縦笛隊。見た目は働きアリのようじゃった。