彦麻呂出演
子どもの遠足の日。お弁当を作らねばならないのに、予定時間に起きられなかった。起きる寸前まで夢の中で最近人気のグルメリポーター彦麻呂としゃべっていた。
庶民的な居酒屋のカウンターでこの間はどーも、いやーあのときはのみすぎて二日酔いなんてもんじゃなかったですわーと以前から知り合いのような設定になっていた。
私にとって特別な存在のタレントではないつもりだったが、夢の中に知り合いとして出てくる親しみやすさをTVの中からかもし出し、視聴者も親しみを感じているのだろう(今人気があるということはそういう了解済みが成り立っているということだ)。
それにしても夢の中に「彦麻呂が出てきた」ことってちょっと思い出し笑いができる。かといって、こうして他の人に伝えるまでのことか?という気もするが。
昨日、図書館で借りてきた橋本治の『蝶のゆくえ』の中の「ふらんだーすの犬」を読んだ。
仕事中思い出してはパソコンを打つ指が止まる。子どもが虐待される内容だった。途中まで読み進めていて、題名の意味が分かった時には心からぞっとした。
小説と分かっていても気が滅入ってしまうのは、このようなケースは本当にありうるし、実際起こっているという事実に加えて、自分の中にも暴力ではないにしても、子どもをスポイルしてしまうのではないかという恐れがどこかにあるからだ。