頭文字Dと温泉プール

 今週末はすこしのんびりできる休日。昨年秋に公開になった実写版「頭文字D」という映画のDVDを借りる。原作は群馬県を舞台にしたいわゆる「走り屋」という道交法無視で山道を走り競争するというのがメインのしげの秀一漫画である。映画版はアンドリュー・ラウ製作の香港映画。中国語をしゃべる登場人物には違和感があるので、日本語吹き替えで見る。

 中学一年生の時から有無を言わせない父親に家業の豆腐配達を命じられ、峠を越え、ホテルまで車を一人で運転させられていた主人公の藤原拓海君は、天賦の才能で高校三年生の夏にはその峠一番のダウンヒラーと成長していた・・・というのが導入のプロットだが、 原作(私はアニメ版を良く見ていた)は居酒屋が似合うわびしさも漂う元走り屋の豆腐屋のおやじだが、香港映画版はかなり暴力的で、壊れた人物像にされている。主人公の背中には暴力による痣まで残っている。そうでもしないと父親の言うことをだまって5年間も聞いて配達を続けるという行為の説得力が出ないと監督は思ったのかな(補足すると、原作も映画も母親はいない。そういう無理をやめさせる人が出てくると面倒だったのか)。

 私は原作のキャラクターになじみがあったせいで、映画版のキャスティングにあまりなじめなかった。拓海君はあんまりかわいい顔じゃないし、狂言回しのナイスガイ池谷先輩は出てこないし、間抜けキャラの樹(いつき)君は顔はそっくりだけど、俳優が老けているし・・・。実写での走りのシーンを楽しめるかどうかだけという映画だった(実は途中で挫折)。

 夕方から子どもの友人の母親と4人で温泉プールに。と、言っても健康ランドのようなところで、プールでは泳げず、歩いて運動をするのんびりしたところ。実際運動になったのかは分からないが程よく疲れて、夜は熟睡。