全部探せ・・だと?

 勤め先のパソコンのマイドキュメント内のファイルが何かの拍子で保存できなくなってしまっていた・・対策をとろうとしていた矢先、消費者からお問い合わせの電話が。忘れかけられている超マイナー商品を扱っているところを探せと言う。やっぱりついていない。

 直接小売店と取引をしているならともかく、間に問屋が入っているので、問屋への出荷がなくなっている商品に関してどこで売っているかを把握するのは実はかなり難しい。なので、少し時間をいただきたいとお願いしたが、電話の主は「だめだ!なる早で!」と怒る。しかし、初めて電話をかける相手に「なる早で」はないよなあ・・と思いつつ、焦っていろいろと当たってみたがやはり見つからない。その代わりに取り寄せならできると提案したところ「今日手に入らなくちゃ意味がないんだ!売っているところ全部探したのか!」とキレられた。全部って、市内だけでもどれだけ小売店があるのか分かっているのか?ネットで全ての小売店の在庫状況でも瞬時に分かると想像して言っているのかもしれないが。残念ながらそこまでは構築していないし、そこまで必要とも思われていないと思う。直接届けている注文グロスの大きい先か、販促費を相当投下しているところでない限り必要がないからだ(もちろん、企業の規模、販売形態により異なる。これは私の勤め先の場合)。
その後方々探し、やっと探し出した店は、ネット販売しかしていないという皮肉であったが。

 私は、本当にその電話の主に対して、とても頭に来た。威張った言い方だけでなく、ことごとく物知り顔で的外れな批判をしたり、思い込みをしていることにである。

 結局、その電話の主は何故そこまで執拗にその商品にこだわるのか分からなかった。特に抜きん出て良い商品でもない(だから小売店の扱いがほとんどない)。他社で同じような商品があるし、もちろん生命に関わるような医薬品でもない。個々の事情であり、追求する物でもないのだが・・・。ひょっとして竹取物語のように、今日中にその品を何個集めたら付き合ってもいいわよと言われているとか・・・。

その電話のやり取りの後の休み時間に、今度は私が某メーカーのお客様相談室に電話をした。気分転換のために。苦情ではなく、購入した商品に不具合があったものを交換してもらう段取りになっていたのだが、その着日の問い合わせだ。スムーズに話のやり取りができ、通じる自分というものと自分を取りまく世界を確認したかったのかも知れない。

 仕事の後、市内の市民活動をしている人たちとの交流会に初めて参加した。活動の展開について先達に教えられること多し。