毎年恒例の・・・
『火垂るの墓』が今年放送されている(日テレ 金曜ロードショー)。
今まで実は見たことがなかったので、今年は見たいと思っていたが、明日の旅支度や家事をしていて、少ししか見られなかった。
でも、少し見ただけでも、もう、いい。と思うくらい悲惨。切ない。
私なんぞが日本の戦争について扱ったメディアから見るもので胸に迫るのは、やはり肉親との別離や、生活苦(食糧難、不衛生、病苦)である。その範囲でしか想像が出来ないのだ。
私の世代は、親の世代が戦争体験者であり、太平洋戦争は今よりもずっと身近に思えた。
TVも女の一生的ドラマではしょっちゅうヒロインが戦争に巻き込まれ、辛酸をなめる。
女は戦争の被害者であると言う側面のみ刷り込まれてきたが、女が戦争の当事者でもあったという面を知らしめてくれたのは斉藤美奈子著『モダンガール論』(文春文庫)である。
戦争中の女の張り切りぶりが当時の雑誌から読み取られていてかなり興味深い。