真意わからず

 総務担当部長(♂)がコンプライアンス経営の研修会の講師で来る。営業担当の社員は月末で忙しいので、内勤担当者である派遣社員だけ対象に行われる。
 経営上の秘密を社外で話してはいけないということを説明するために「外で飲んでいる時などは妻夫木聡深津絵里がどーなるのかなーという話で盛り上がって仕事の話はしないで下さい」などど言い出す。ふっ。ずいぶんバカにされたもんだ。
 
 その後、派遣社員一人一人を呼んで横に座らせ、面談。

 私が行くと、「(現在は3体制いる派遣社員をを)2人にしたいんだけどどう思う?」
 って、同じ派遣社員の私に向って聞かれても。

 「人件費がバカにならないんだもん」だって。どう考えてった、それは会社の経営上の、しかも費用だけを見た場合の机上のメリットであって、現場の人が人を減らせれて喜ぶわけがないでしょうが。暇で暇で仕方がないなら別として。なぜ、反対されるのが分かり切っていることをわざわざ言うのか?仕事が暇だとでも吐かせたかったのか?真意がわからない。単なるアホである可能性も高いのだが・・・。

 私の勤め先はここ数年急激に経営状況が回復してきて、経済紙などにもたびたび取り上げられている。ここでもう少し利益をあげて経営体質を強化できるようコストを削減して自分の社内評価を上げたいがためになぜ、1/4程度の賃金で働いている私達が契約を脅かされなくてはならないのか? 私達がそんなことを言われながら、どのような気持ちで仕事をしているかなんて、とりあえずクビの可能性がない人には分からないだろうが。

 派遣社員にはならない方がマシである。雇用が安定しない状況の中で結婚しても、子どもを産んでも(生まれても)大丈夫なのは、何とかなると開き直れるたくましさの備わった人、自分で仕事を切り開ける有能な人だけになる。少子化が進む理由はこうした雇用環境もあるのではないか。