先週の挽回が出来るか②

 朝8:00からスカパーで成瀬巳喜男監督の「流れる」(幸田文原作)を放映するので、楽しみにしていたが、起きたのが7:45。
 ばたばたと朝ごはんの用意をし、家族の出入りの激しい部屋で見ていたものだから、肝心な「なんどりとやらなくちゃいけない」というセリフが出てきたのか確認が出来なかった。
 
 高齢で(といっても45歳)どこでも断られ、傾きかけている芸妓の置屋に来る女中が田中絹代。そこの女将で、頼りないが昔の売れていた頃の美しい面影がちらっとでる三味線の名人が山田五十鈴。若くて美しい芸者が岡田茉莉子、お座敷があまりかからず、夕食をコッペパンとコロッケで済ます中年の芸者を杉村春子が演じていた。
 ラストが原作と違っていて、田中絹代は出世の道を簡単に選ばず、故郷に帰るという。そのあたり、少し残念だった。