お母さん頑張るっ

 憂うつであった。
 今日は2週間ぶりに歯医者にいかなければならない。子どもと一緒に通っていて、子どもには「ぜんぜん痛くないから大丈夫!」と通わせているのだが、実は自分が一番びびっているのである。今回は歯石を取りに行くのでぜんぜんたいしたことがないと思われるであろうが、歯石を取るグラインダー(?)の振動がたとえ麻酔を掛けていても、効いていない別の歯の痛みを揺り起こすようで、とても嫌なのである。前回の歯石除去の時に痛んだ歯を見てもらったら、なんと治療でかぶせてあった金属に隙間ができていて、結局虫歯の治療もしてもらう。あの削る音を効くだけで全身に力が入り、「痛いときは左手を上げてください」と言われると痛い事があるのか?と余計に不安になるのである。口を開けてくださいと言われても、ひらけなくなり、担当医もあきれていたよう。思えば毎回こうして歯医者の気持ちの弱いところを見られ、勝手に気まずくなり行きにくくなっていくのである。 
 子どもの方が早く治療が終わり、平気な顔をして歯を店に来る。このまま診療台に載っていても時間が過ぎるばかりである。覚悟を決めなくては!と手に握りこぶしをつくり「気合じゃ!」と自分にカツを入れ治療を再開してもらう。一人大騒ぎである。結局治療自体は痛みもなく無事終了。
 
 治療が済んで、気持ちが軽くなったので、夕飯にはボジョレーヌーヴォを呑んだ。そしてまた二日酔いの朝に向っていくのでした。

 ※今年のボジョレーヌーヴォはマスコミで宣伝されていた通り、フルーティで美味しいです。