社内旅行〜華氏911

 金曜夜から、職場での社内旅行に参加。といっても夜作並温泉で一泊して宴会するだけなのだが・・。が、あまりにも行われていることが下品。仰天してさっさと避難。多くの時間を自分の部屋で本を読んで過ごす。しかし、その部屋にも間違った振りをしてわざと入ろうとする男性社員がいたり(私以外の女性社員はその人はいつもそうだからと半ば許している)と、信じられないことが次々と起こった。結局私が怒鳴って追い返したが。シャレのわかんない女だと思われているよなあとも思うが、許せないと怒りながら就寝。
 翌日、他県の女性の人といろいろとお話しできたのが唯一参加して良かったと思えたところ。「あの本が面白かった」という話ができただけでも救い。
 午後県内に戻り、そのまま消費生活関係の勉強会に参加。出かけついでに夕方からマイケル・ムーアの「華氏911」を見に行く。前作の「ボウリング・フォー・コロンバイン」と違って、地元の映画館でも上映しているので便利だ。
 中盤、イラクへの米軍攻撃による悲惨な被害者の映像が出てくるが、やはり直視できなかった。映画館を出てからも敗北感を感じてしまった。なので、ちゃんと見たとは言えず、したがってえらそうなことは言えない。
 ただ、まだ見てもいないのに「偏っている」ので「それを念頭において見ましょう」と呼びかけたTBS「ブロードキャスター」の福留氏や「偏ってるんでしょ」という理由ではじめから見ようとしない小泉首相には偏っていることが何なんだ?と言いたい。見た人それぞれで真実を感じることは出来ると思う。少なくても悲しさは共感できるはずだ(小泉首相は怒りで震え直視できないかもしれないが)。
 自分が選んでしまった(ほんとうは選ばれていないらしいが)大統領が、イラク攻撃開始を宣言するTV出演前にあんなアホ面をしてスタンバイしていたなんて米国民にはさぞかし衝撃的だと思う。ユーモアを通り越して恐怖感すら覚える為政者の姿であった。
 
 今作は、「ボウリング〜」と違って見た後、爽やかな気持ちにはなれなかった。全く自分達と無関係ではないテーマだったからなのかも知れない。