我慢ができなくなっただけ

 午後、息子の学校の保護者面談に向うために身支度をしながら、首都圏では放送していない「ザ・ワイド」のあと番組となった「情報ワイドミヤネ屋」(関西では昨年からスタートしていたようですね)を少し見ました。

 新設にも他局の紅白歌合戦を特集していました。なぜ人気が下降しているかを街の人の意見に求め、紅白歌合戦が大好で、全ての年の司会者とトリを務めた人を覚えていて、一年かけて前年の紅白のセットを再現するという若い構成作家がマニアぶりを披露していました。

 西日の当たる部屋でアイロンがけなどをしながら聞くのにピッタリな平和ネタ。
 一瞬とても穏やかな気持ちになれました。「こんな瞬間を幸福というのでは」と思ったぐらいです。

 紅白の視聴率を見ない街の人は年代によって「演歌が嫌だから」「最近の歌手を知らないから」といっていました。
 自分が関心がある人しか見ないということです。
 でも、これって、日頃の視聴行動そのままなんだと思います。
 
 紅白歌合戦の視聴率が高かった1970年代はテレビが普及していたとは言え、まだまだ居間で同じ番組を家族で視聴することが多かったのではないでしょうか。子ども番組を親も付き合って、子どもも、大人の見るホームドラマや歌謡番組を一緒に見ることが普通でした。
 当然、ヒットソングも皆が知っていて、歌えたのだと思います。

 今は、親にテレビ番組をとられても、自分のためのエンターテイメントはいくらでも選べるようになりました。
 
 ですから大晦日だけ一家で揃って紅白歌合戦だけじっと見るなんて我慢ができるはずが無いのです。

 では、紅白はもう必要とされていないかというと、そうではないと思います。

 その年のエンターテイメントを総ざらえして、一年を振り返るというイベントはやはりNHKらしいではないですか。
 だから、たとえ視聴率が10%台になっても続けて欲しいと思います。朝の連ドラのように。

 私はもう一昨年当たりから出演者にほとんど関心が持てずにいますが、面白そうなコーナーだけ「つまみ見」をしたいと思います。

 紅白のタイムテーブルを詳しく知ることができればとても助かります。

 あ、HDDに録るという方法もありました。

 
 私もとっくに我慢ができない視聴者です。