天鏡閣

猪苗代湖近くの高台に、明治41年竣工の有栖川宮別邸で、天鏡閣という現在は福島県で管理している建物に寄る。復元した物や、想像で配置してある家具もあるが、当時一部の上流階級日本人でもてはやされたと思える、ロココ趣味のシャンデリアやアールヌーボー装飾の家具が豪華である。でも外壁は木製の板張り。東京と庭園美術館になっている旧朝香宮邸が外観と内装が一応統一されているのに対し、天鏡閣は内側はヨーロッパ風で外側はアメリカ南部風である。当時のアメリカ南部のお金持ちはこんな家に住んでいたのかも。風と共に去りぬのイメージでだけだが。