リスクのセンス

飲酒運転の痛ましい事故があり、飲酒運転は絶対してはならないという世間の論調になっている。飲酒運転で警察につかまったり、事故を起こした時の社会的制裁がかなり大きくなっていることに未だに気づかない人がいたということだ。自分は大丈夫だろうという楽観もあるのだろうが。
1992年のある女優さんが書いた企業誌のエッセイに〔同窓会で飲んだ後、同級生が車で送ってくれた。その同級生はお酒を飲んでいたので気を使って人も車も走らない田舎道を20Kmのスピードで走ってくれた〕というエピソードがあった。どちらかというと当時は微笑ましいようなニュアンスでまだ捉えられていたのだと思う。今なら絶対ボツになるだろうけど。
3年位前、すでに飲酒運転が厳しく取り締まられていたにもかかわらず、会社の同僚で飲酒運転で捕まり、出勤停止1ヶ月の懲戒処分を受けたバブル期の意識が抜けないでいた人がいる(社員だったからまた復職できたが、同じ時期捕まったグループ会社で契約社員だった人は解雇された)。世の中の意識は変わっていく。たまには過剰に反応しなくても良いものもあるが(環境ホルモンとか)、今は飲酒運転のリスクを考えると、タクシー代のほうが絶対、絶対、安くつく。