世代が進む

 このところ、夜中や朝方に起きている機会が多くなった。仕事部屋ではラジオの電波がAMしか入らないので、民報1局とNHKから選ぶしかない。自然と「ラジオ深夜便」を聞く事になった。

 子どもの出産で入院した時にも夜中に目覚めて聞くラジオは「ラジオ深夜便」だった。
 歌謡曲の特集が、戦前から昭和20年代の曲が多く、「さすがおじいさまおばあさまのラジオだ」と思ったものだ。総合病院の寒々とした病室と、時代がかった昔の歌声があまりにもマッチしてしまい、ぞっとして聞き続けることができなかった。

 あれから、10年。今日(日付が変わって29日)はザ・バンドの曲がかかり、特集は私が中学時代に聞いていた(後追いだが)加藤和彦北山修だった。
 いつの間にか昭和40年代の歌手が中心になっている。リスナーの年代が下がっているのだろう。
 とすると、あと10年もすれば、私の世代にど真ん中になる予定だ。そして、その10年後には特集される曲もすっかり90年代の平成のヒットソングになっていくのだろう。それは、つまらなそうだなあ。