感情と直結する記憶

 東大和市の女性と集団生活をしていた逮捕された壮年男性、しゃべり方が小泉首相のようにワンセンテンスが短く、語尾に曖昧さが無く、声も低音で独特の響きを持つ。男は禿頭で平幹次郎のような凄みのある顔ゆえ、予断を与えてしまうが、彼がヨン様のようないわゆる貴公子顔だったら彼に何故惹かれるのかという不可思議さは半減されるのかもしれない。
 残りの不可思議さは女性達が嫉妬心をどう克服しているのか、また最初からないのか?ということである。何かを共有しているのは間違いないのだが、それは例えばヨン様ファンがヨン様を見たときに喚起されたポジテブな感情と同じ物なのだろうか?恋愛感情とは何がきっかけで起こるかわからないものだし、脳の撹乱状態に近い物だから。
 しかし、今回は一種の恋愛感情で支えられたものとは思えない何かを想起させる。一緒に集団で守らねばならない、一緒でいることで感じることができる彼女達の記憶と直結する感情に何があるのか?ネガティブな物なのだろうか?

 今日は穏やかな天気。少し早い春の到来さえ感じさせる。
 ベランダで洗濯物を干していたら、ずっと留守をしている近所の家の家族が来ていたので、情況を聞いてみた。昨年晩秋から怪我をしてずっと入院をしているとのこと。回覧板を回す時だけ訪ねるくらいの付き合いだったので、私がその家の人の不在に気づいたのは年末だった。他の家にも聞いてみたが、不在であることすら気づいていない様子だった。突然いなくなったので最悪のことを心配していたのだが、いずれにしても大変なことになっていたようだ。