冴えない休日

 胃の痛み治まらず、朝起きられない。ベッドに横たわったまま『キャンティ物語』を読み終える。
 昨年資生堂の提供でキャンティについてのTV番組があった。ナビゲーターは内山理名だったが、あんまり似合っていなかったことを覚えている。

 行ってみたいが、私にとって垣根が高そうな店だといまだに思う。一つはおのぼりさんの物見遊山で行っていい物か考えてしまうし、自分の垢抜けなさを恥じていしまっているからでもある。
 そして、店独特のスノッブ臭があるようでそれも嫌なのである。自分はちょっと一般人とは違うと思っている仲間同士の馴れ合いのような雰囲気だったら逃げ出したい。
 それだったら、「物語」などなくてもシステマティックに使うお金に対してきちんとした食べ物とサービスだけ提供してもらった方が私にとってはすがすがしい。

 そういえば、5年位前に石川啄木がよく行ったと伝えられる神楽坂の「田原屋」に行ったことがあるが、あの店のさびれ具合はそこにいて寂しかった。

 ほとんど一日家で過ごし、TVを見ていたが、繰り返し繰り返し同じことを報道しているので飽きる。
 昨日から母親に毒を盛った女子高校生の話題ばかりだ。

 早くいずみもとやのプロレスの試合が見たい。後は、細かすぎて伝わらない物まねの後編が楽しみ・・・結局TV大好きじゃないか、私。