細部に神は宿るの色紙

 秋分の日。会津若松市に親戚がいるのでお墓参りと会津藩公行列*1を見に行く。時間があまりなかったので行列をちょっとでも見ることができれば幸いと思っていたがちょうど車の脇を行列が通るラッキーさ。本当に馬も歩いているので馬糞タイムなどがあり、予定時間どおりに進まないようだ。今年が大河ドラマ新選組にあやかってゲストが参加していたので、すごい人だかり。私もその一人になっておりました。ゲストは歩くのではなく、やぐらの上で座って移動。山本耕史はそれは綺麗な顔立ちで街頭の人に優雅に手をふっていた。
 本当は七日町通りなどを歩いてみたかったが、駐車するところがなくあきらめて喜多方ラーメンを食べに車を走らせた。
 いつも地元の人が勧める店ばかり行ってたので、たまには超有名店でもと、十数年ぶりにま○と食堂に行く。3時半過ぎても並ぶ人がいる繁盛ぶり。並んでいる間に注文を聞かれ、子どもが好きなので、塩(ラーメン)はありますか?と聞いたところ、店員さんは満面の笑みをたたえて「ま○とはしょうゆだけでございます!(きっぱり)」と迫力満点で言われてしまい思わず「すみません」と謝ってしまいました。でもさー、別にスパゲッティありますか?って聞いたんじゃないんだからそんなに強い口調で言わんでもいいじゃん。ま○とに塩ラーメンがないのが世界中の常識になっているのかね?
 座敷の部屋に通され、そこには旅物レポーター達からの色紙が多く飾られている。「神は細部に宿る」と書かれた色紙も発見。中華そばを頼んだのだが、こんなにスープって淡い味だったっけ?と自分の舌を疑った。家族で同じ中華そばをたのんだのに、よく見るとそれぞれのスープの色が違っている。夫はやけにしょっぱいと思ったらしい。
 店も空き始めて、開いているいている席もあるのに、先に座っている人にお構い無しでどんどん相席で横に並べて客を入れている。
「神は細部に宿る」って色紙の意味がにわかに皮肉に思えてきた。この色紙を書いた人はどんな意味で書いたのか知りたい。
 
 

*1:会津藩ゆかり人を呼んでの武者行列。松平家の末裔や地元の名士が甲冑姿で会津若松市の中心地を練り歩く