名古屋の続き

 昨日、中村うさぎ、石井正之の対談集『自分の顔が許せない!!』(平凡社新書)購入。朝、読みふける。
 5月に二人が参加したイベントを見に行ったので、
http://homepage3.nifty.com/m-dokoeyuku/newpage1nagoya.html
その時のことなどを思い出しながら呼んだ
顔について当事者として語らせたら右に出るものがいないこの二人。切実に見た目と自意識について語ってくれている。
 「人は外見じゃないよ」という建前のもとで何が隠蔽されているか、その一方で今の綺麗になりたい欲望をどこまでも煽る社会の風潮についてかなり得がたい本気の語りが展開されている。
 一度でも自分の顔や身体について考えたことのある方にはオススメ(帯に二人の正面を向いた顔写真が載っているのですぐに見つかります)。

 この本を読んで自分自身のことに目を向けると、私は以前から、歯の見た目に何かがうまく行かないことを転嫁してきたようなところがある。事実歯医者に行った時期と何かで煩悶していた時期が重なっている。もちろん直した後にその状況から脱することが出来たということは無い。かえって、簡単に好転しないことでより憂うつにさえなっている。先だっても歯をかなりダイナミックに直したつもりだが、自分の状況が何か変わったということは無い。いや、もちろん、歯のコンプレックスの軽減には役立ったが。以前TVに出た私に「歯がねえ・・」と言った人もいたし。そのコンプレックスの軽減が自分にどう影響を与えているのかはまだ先にならないと分からないと思う・・。