こなしている人

 ライブドア堀江社長衆議院選挙立候補表明はかっこ悪いと以前書いた。その理由は、名が上がったからってすぐに政治家になろうとする姿勢に尽きるのだが、とりあえず選挙運動で勝つための「手法」をこなせば勝てるかもしれないという受験対策ぽい雰囲気が見受けられるのも目が離せない。(彼が東大に受かっているという履歴があるための偏見かもしれない)。泥臭い選挙戦にも敢えて手も出してみましたという、ちょっとだけかじってみます的なところがなんとも。彼の選挙スタッフは次ベタな選挙活動をやらせるのか。選挙区民に両手で握手か?

 社民党の「皆が好きなオムライス〜」には彼女達が大好きな「市民」と票を一杯持っている一般市民の間にはそんなに知的格差があるように思われているのかと思った。小泉政権
勝ち組政治と批判しているがそれを批判している社民党に一票入れるには自らを負け組みと認めなければならず、一般市民にも五分のプライドも捨てがたく・・と思えるのだがどうか?

 前々から思っていたのだが、選挙公示後は候補者を公平に扱うようマスコミもかなり気を使っているのはわかるが、その前の段階のちょうど今のような時期には話題性がある候補、とそうではない候補の差が激しいと思うけど、それはいいの?


『なぜ「話」は通じないのか』仲正正樹著・晶文社 を読み終える。人の話をちゃんときかない「ワン君」がこの頃増えていると嘆く著者の苛立ちやが実際に戦っている現場の様子が面白かった。この本、アカデミズムに無縁な私には近代思想ガイドブックとしても楽しく読ませていただきました。